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2022年12月9日 更新 印刷用ページ印刷用ページを開く
放射線治療科

医師紹介

役職名 医師名 経歴・資格
医師
(非常勤)
松田 正樹
 (まつだ まさき)
免許登録年度 平成26年
資格名
(認定学会名)
・放射線治療専門医
[(公社)日本医学放射線学会]

診療科紹介

 当科では、様々な悪性腫瘍(がん)と一部の良性疾患を対象に治療を行っています。放射線治療は全身への負担が少なく、形態や機能を温存しやすい点が大きな特徴です。がん治療の3本柱(外科手術、薬物療法、放射線治療)の一角として、治癒をめざす『根治照射』から症状を和らげる(あるいは予防する)ための『緩和照射』まで幅広く取り組んでおります。

山梨県の放射線治療事情

 県内の放射線治療施設としては、国中地方に4ヶ所、郡内地方に1ヶ所(のみ!)の計5ヶ所がございます(図1)。当院を除けば、富士吉田地域から近隣放射線治療施設まで車で少なくとも40分以上かかります(→静岡県立静岡がんセンターまで40分、東京医科大学八王子医療センターまで50分、山梨大学医学部附属病院まで60分)。当院は富士・東部医療圏内唯一の放射線治療施設として、圏民17万人のがん治療を支える要衝と言えます。


図1. 山梨県内の放射線治療施設

当院の放射線治療事情

 当院の放射線治療装置(ARTISTE)およびCT装置(SOMATOM Sensation Open)はいずれもSiemens社製で、両者を同室内で一体化した画期的なシステムを採用しております(図2)。これにより、正確な照射位置の確認・調整が可能となり、ミリ単位の高精度な放射線治療を提供することができます。
 ありがたいことに、ここ数年の紹介患者数は増加傾向で、今後さらに増える見込みです(図3)。院内外を問わず、外科・泌尿器科を中心に、がんを扱う各診療科の先生方から幅広くご紹介頂いております(図4-6)。


図2. 当院の放射線治療システム


図3. 紹介患者数の推移


図4. 紹介患者の施設別内訳 (2021年)


図5. 紹介患者の依頼科別内訳 (2021年)


図6. 紹介患者の原発部位別内訳 (2021年)

『積極的』緩和照射のすすめ
 ここでは、がん診療における緩和照射の有用性について強調させて頂きます。
 緩和照射は、骨転移に伴う痛みだけではなく、がんの進行に伴う様々な症状の軽減に有効です。患者さん自身のADL・QOLの改善のみならず、ご家族の負担軽減も期待され、普及・定着が望ましいと考えます。
 緩和照射の代表的な活用方法6選を紹介します(図7)。放射線治療の守備範囲が驚くほど広いことを、ぜひとも知って頂きたいです。

図7. 緩和照射の活用方法6選

放射線治療の相談窓口として

 日々の診療において、「紹介するほどではないけれど、専門家の意見を聞いてみたい」と感じることがあると思います。特に、放射線治療は近年めまぐるしく進歩しており、各診療科の先生方にとっては得体の知れない領域かと存じます。
 ほんの少しでも放射線治療の適応に悩む症例がございましたら、当科までお気軽にご相談ください(→特に緩和照射を希望される場合は、図8のチェックシートをご活用ください) 。月曜もしくは金曜の9:00-12:00、放射線治療科医師が直接対応いたします。沢山のご連絡をお待ちしております。
図8. 事前確認チェックシート(緩和照射)

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