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2025年4月3日 更新 印刷用ページ印刷用ページを開く
放射線治療科

医師紹介

役職名 医師名 経歴・資格
医師
(非常勤)
松田 正樹
 (まつだ まさき)
免許登録年度 平成26年
資格名
(認定学会名)
・放射線治療専門医
・研修指導医認定
[(公社)日本医学放射線学会]
・がん治療認定医
[(社)日本がん治療認定医機構]
医師
(非常勤)
光田 浩二
 (みつだ こうじ)
免許登録年度 平成31年
資格名
(認定学会名)
 

診療科紹介

 当科では、様々な悪性腫瘍(がん)と一部の良性疾患を対象に治療を行っています。放射線治療は全身への負担が少なく、形態や機能を温存しやすい点が大きな特徴です。がん治療の3本柱(外科手術、薬物療法、放射線治療)の一角として、治癒をめざす『根治照射』から症状を和らげる(あるいは予防する)ための『緩和照射』まで幅広く取り組んでおります。

山梨県の放射線治療事情

 県内の放射線治療施設としては、国中地方に3ヶ所(*2024年12月より市立甲府病院の放射線治療装置は休止)、郡内地方に1ヶ所(のみ!)の計4ヶ所がございます(図1)。当院を除けば、富士吉田地域から近隣放射線治療施設まで車で少なくとも40分以上かかります(→静岡県立静岡がんセンターまで40分、東京医科大学八王子医療センターまで50分、山梨大学医学部附属病院まで60分)。当院は富士・東部医療圏内唯一の放射線治療施設として、圏民17万人のがん治療を支える要衝と言えます。


図1. 山梨県内の放射線治療施設

当院の放射線治療事情

 当院の放射線治療装置(ARTISTE)およびCT装置(SOMATOM Sensation Open)はいずれもSiemens社製で、両者を同室内で一体化した画期的なシステムを採用しております(図2)。これにより、正確な照射位置の確認・調整が可能となり、ミリ単位の高精度な放射線治療を提供することができます。
 ありがたいことに、院内外を問わず、外科・泌尿器科を中心に、がんを扱う各診療科の先生方から幅広くご紹介頂いております(図3-5)。


図2. 当院の放射線治療システム


図3. 紹介患者数の推移


図4. 紹介患者の施設別内訳 (2024年)


図5. 紹介患者の原発部位別内訳 (2024年)

『積極的』緩和照射のすすめ
 ここでは、がん診療における緩和照射の有用性について強調させて頂きます。
 緩和照射は、骨転移に伴う痛みだけではなく、がんの進行に伴う様々な症状の軽減に有効です。患者さん自身のADL・QOLの改善のみならず、ご家族の負担軽減も期待され、普及・定着が望ましいと考えます。図6に緩和照射の代表的な活用方法6選を紹介します。放射線治療の守備範囲が驚くほど広いことを、ぜひとも知って頂きたいです。
 特に、oncology emergency(脊髄圧迫に伴う神経障害[下肢麻痺・膀胱直腸障害など])では、一刻も早く放射線治療を開始することが必要です。当科は非常勤体制(月曜もしくは金曜の9:00-12:00)ながら、遠隔放射線治療システムの導入により当科医師が現地不在の場合も可及的早期の遠隔治療計画を承っております。上記以外の時間帯における緊急相談がございましたら、山梨大学医学部附属病院 放射線治療科まで遠慮なくご連絡ください。

図6. 緩和照射の活用方法6選

放射線治療の相談窓口として

 日々の診療において、「紹介するほどではないけれど、専門家の意見を聞いてみたい」と感じることがあると思います。特に、放射線治療は近年めまぐるしく進歩しており、各診療科の先生方にとっては得体の知れない領域かと存じます。
 ほんの少しでも放射線治療の適応に悩む症例がございましたら、当科までお気軽にご相談ください(→特に緩和照射を希望される場合は、図7のチェックシートをご活用ください) 。沢山のご連絡をお待ちしております。
図7. 事前確認チェックシート(緩和照射)

更新日:2025年1月6日
文責:放射線治療科 松田正樹

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