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2024年10月3日 更新 印刷用ページ印刷用ページを開く
視能訓練室

視能訓練士の略称は、『CO:Certified Orthoptist』 

視能訓練士とは?

 私たち視能訓練士は、国家資格を持った眼科領域における医療専門職です。医療・保健・福祉・教育などの分野で専門能力を発揮し、皆様の健やかな視生活をサポートしています。
 日常生活をする上での必要な情報の80%は目から入ってきます。目の健康(視機能)を守ることは長い人生の中でとても大切です。眼科を受診される患者さんは、視力低下の他に、暗い所が見えにくい、色がわかりにくい、視野が欠けている、歪んで見えるなどの様々な症状を訴えます。私達はその患者さんの訴えを良くお聞きし、医師の指示のもとで必要な検査を行い、適切な診断や治療に役立てています。

『アイフレイル』と言う言葉を知っていますか?
『フレイル』とは、加齢に様々な要因が加わって心身の機能が衰えていく状態を指します。『アイフレイル』は『目のフレイル』という意味です。そして『アイフレイル』は他の『フレイル』を進行させる(例えば認知症の悪化や骨折しやすい等)原因にもなります。乳幼児にとっても大人にとっても眼の障害は早期発見、早期治療が何より大切です。
「おかしいな」「何か変だな」と感じたら、眼科を早めに受診し検査を受けていただきたいです。
そして、『アイフレイル』の予防の為、目に症状がなくても、時々は眼科健診を受けることをお勧めします。
視力検査の際、視能訓練士にお気軽に眼鏡の事や、見え方の不安などをご相談ください。

 当院では白内障や、糖尿病性網膜症、緑内障などの眼の病気でいらっしゃる患者さんの視機能の検査はもとより、健診業務として、現在忍野村より依頼を請け3歳児健診の視覚検査へ参入し斜視や弱視の早期発見に務めています。
 また、地域の3歳児健診や就学前健診で発見された小児の斜視や弱視の検査・訓練と成人の方の斜視で物が二重に見えてしまう複視でお困りの方への訓練及びプリズム眼鏡の治療などにも携わっています。日々進歩する医療に対応出来るよう、各種学会や県内外で行われている視能訓練士勉強会へ積極的に参加して日々研鑽しております。
 さらに視能訓練士協会が行っている生涯教育プログラムの各種研修や講習を受講し現在3名の視能訓練士が認定視能訓練士の称号を得て働いています。

当院での視能訓練士業務の5つの分野
 ①一般検査分野
 ②専門分野・視能訓練
 ③健診業務
 ④病棟患者さんへの術後検査
 ⑤ロービジョンケア

①一般検査分野

・視力検査
・乳幼児視力検査(東京女子医大第二式グレーテイングカード:縞視力)
・屈折検査
・視野検査(ハンフリー視野計・ゴールドマン視野計・格子型中心暗点表アムスラーチャート・Mチャート)
・調節検査(近見30cmでの視力・中間距離60cmでの視力・調節力測定)
・色覚検査(定量的色盲検査・色相配列検査パネルD-15)
・涙液検査(シルマー試験)
・眼圧検査
・眼位、眼球運動検査
・輻湊検査
・ERG網膜電図検査
・眼底写真撮影検査・蛍光眼底写真撮影(FAG)・自発蛍光眼底写真撮影(FAF)
・眼底3次元画像解析(OCT)・光干渉網膜断層血管撮影検査(OCTアンギオ)
・前眼部OCT角膜・隅角部写真撮影検査
・アムスラーチャート(格子型中心暗点表)・変視症定量評価チャート(Mチャート)
・CFF中心フリッカー試験
・角膜内皮細胞顕微鏡検査
・眼鏡、遮光眼鏡、プリズム眼鏡・オクルア・コンタクトレンズ合わせ
・角膜形状解析検査
・眼軸長測定検査(超音波検査Aモード・光学的眼軸長測定)
・コントラスト感度検査
・セルフレア(レーザー前房蛋白細胞数検査)

②専門分野・視能訓練

・調節麻痺剤点眼後の精密屈折検査
・両眼視機能検査
・輻湊およびAC/A比測定
・斜視治療計画および訓練指導
・弱視治療計画および訓練指導
・オクルパッドによる弱視訓練
・カイロスコープによる弱視・斜視訓練

③健康診断業務

・視力検査
・眼圧検査
・調節検査
・眼底写真撮影検査
・色覚検査
・忍野村3歳児健診での視覚検査・眼位・眼球運動検査・両眼視機能(立体視)検査

④病棟患者さんの術後検査

・屈折検査
・眼圧検査
・視力検査
・眼鏡合わせ
・眼底写真撮影検査
・OCT眼底3次元解析光干渉網膜断層写真撮影検査
・CFF中心フリッカ-試験
・脳外科依頼の動的視野検査(ゴールドマン視野)

⑤ロービジョンケア

年に3~4回ロービジョン展示会を開催し、ご病気や事故による眼外傷などによって視機能が低下した状態(ロービジョン)の方に、一人一人の見え方にあった日常生活用具(拡大読書器)や補装具(弱視眼鏡・遮光眼鏡・単眼鏡)などの選定と視機能の活用を支援しています。

《診察予定表》

毎日2診にて診療
 
午前
午後 ・手術
・検査
・訓練
・手術
・検査
・訓練
・手術
・検査
・訓練

《お知らせ》

★2024年4月より視能訓練士は、1名の新人が入職し常勤4人体制となっています。月曜のみ臨時職員1名を増員し混雑時の視野検査のサポートをしています。

★小さなお子さんは、午前中の混雑した外来では検査に集中出来ない事が多くあります。
初診のお子さんでも月、水の午後に検査の予約が出来ますのでお電話にてお問い合わせ下さい。また、就学前検診、3歳時検診などで視力不良・低下や斜視の指摘を受けましたらお早めにご相談下さい。視能訓練士が直接、症状やお困りの事をお伺いいたしますので、お気軽にお電話ください。

★2018年6月から弱視の訓練機器オクルパッドを導入し、弱視の子どもさんが楽しく視力向上出来る様に手助けをしています。

★2022年にデジタルの視力表・ハンディレフケラトメーター・セルフレアの3機種が新規購入となりリニューアルしました。
 
 

★2023年には、視力検査に使用するレンズセットを最新のステーションタイプのレンセット2台と中心フリッカー(CFF)が新しくなりました。
その他、白内障の手術で重要な目の長さ(眼軸長)を測定する機器Aモードが2023年5月に最新機種を導入し、新しい眼内レンズに対応出来るよう機械のバージョンアップを定期的に行っています。


★視能訓練士は、火曜・木曜・金曜の手術日の午後も斜視・弱視の小児の検査や、時間のかかる視野検査、又は入院患者さんの各種視力検査、眼底写真撮影、眼底3次元画像解析(OCT)・光干渉網膜断層血管撮影検査(OCTアンギオ)などを医師の指示のもと行っています。

★特に斜視・弱視の小児の患者さんは、完全予約制で検査を行っています。

★視能訓練士の業務見学・実習などの受け入れも、要相談にて行っています。

《お問い合わせ先》

眼科外来*視能訓練士が対応いたします。
電話番号:0555-22-4111(代) 内線2143
対応時間:午後15時~17時までの時間帯にお電話下さい

令和6年10月1日 現在

掲載内容に関するお問い合わせはこちら
視能訓練室
住所:403-0032 山梨県富士吉田市上吉田東七丁目11番1号
TEL:0555-22-4111
FAX:0555-22-6995